ししとー(理系)の考察録

将棋と生物学系の知識、時事について考察するブログ

将棋初心者におすすめの勉強法(駒組み編)

 

前回の記事では、将棋初心者が詰将棋を初めにやるべき理由と方法について解説した。
未読の方はまずこちらを読んでほしい。

 

shishitohpepper.hatenablog.com

 

今回は、具体的に将棋をどう指すか、ということについて書きたいと思う。

 

ayumushougi.com

 

前回も紹介したアユムさんのブログには、次の一手本を解きまくれ、と書いてある。


まあこれも実際その通りだと思うのだが、

次の一手本は実際に買ってみると戦法ごと問題がまとまっているわけではなく、

戦法も知らない初心者が解くには少し難しさを感じた。

 

そこで、まずは戦法、というか序盤の駒の動きを覚えることをお勧めする。

 

私が将棋を覚えた段階では、こういう基礎の基礎的なことに触れているものは少なかったので、今回書き連ねてみようと思う。

 

 
1、居飛車振り飛車

そもそも将棋には大きく分けてつの戦法があり、それが居飛車振り飛車である。

 

    居飛車

    

 

    振り飛車

 

居飛車は飛車を初期の位置で指す戦法で、

振り飛車は飛車を動かしてから戦う戦法である。


ざっくりとした特徴としては、

居飛車は攻撃タイプ振り飛車はカウンタータイプとなる。


具体的には、

基本的に居飛車は自分からガンガン攻めていく展開が多いが、

振り飛車は耐えしのいでカウンター、という展開が多い。

 

また、ソフト的には居飛車が有利と言われているが

マチュアで指す分には正直どっちも変わらないと思う。

 

しかしながら、最初は攻める方が分かりやすいということ、

また、私自身も居飛車党ということで居飛車をお勧めする。

 

その居飛車の戦法として攻めまくる初心者におすすめの戦法が

棒銀と極限早繰り銀である。

 

将棋の攻めは飛車角銀桂というが、正直初心者が桂馬を動かしても桂頭を狙われやすく、すぐに駒損を招いてしまうことが多い。

 

そのため、初心者には積極的に桂馬を使う攻めはオススメできない。

 

そこで、棒銀とは極限早繰り銀という飛車と銀をメインに使っていく攻めの戦法がオススメなのである。

 

この記事では戦法について詳しいことは書かないが、今後解説するかもしれない。

 

というか、初心者が定跡書や棋譜を読んでも意味がわからないと思うので、
今回は戦法に至るまでの基礎の基礎について書くことにする。

 

 

2、目指すべき形

居飛車党を志す初心者が、とにかく目指すべき形、良い盤面、良い形がある。
これは将棋の長年の研鑽が生んだ綺麗な形で、最初はこの盤面を目指すべきである。

 

ということで最初は、この形になるように駒を動かすことを覚えてほしい。
この形にする意味はまだ分からなくてもいい。

 

この局面を作ることが将棋の第一歩なのである。

 

 

    ①相居飛車居飛車vs.居飛車

 

 

    ②対抗系(居飛車vs.振り飛車

 

 

上記の図の通り駒を動かせるようにすることが上達の近道となる。

 

おそらくこれから長らくお世話になる局面(特に自分側)だと思うので、

目に焼き付けてほしい。 

 

以下では居飛車の形について解説する。

 

 

3、守りの基本 

上記の図の局面をよく覚えただろうか?

この図には、欠かせない駒の動きが一つ存在する。

 

それが、「金を銀の上に動かす」ことである。

    

            

 

これを見て、対抗系のときは金は動かしてないじゃないか!と思った方は鋭い。
これは居飛車の時限定で動かす手である。

 

相手が飛車の前の歩を動かしてきたとき(飛車先を伸ばすと言う)、

図のように金を銀の上に動かすことが非常に重要となる。


手の意味を説明しておくと、相手の飛車成りを防いだ手になる。

 

 

具体的には、
この金を上がっておくことで後々相手に飛車先をさらに伸ばされた場合でも

図のように対応できる。

 

 

 

 

 相手は飛車先の歩をぶつけてくるが、、、

 

 

 同歩と取った後に、、、

 

 

 

同飛車!と取ってくるが、、、 

 

 

金がいることにより、歩を打って飛車を追い返すことができる。

 

 

 

逆に、金を上がらなかった場合

 

 

 

同じように飛車先を突かれ、

 

 

 

 

同歩、同飛車とされるが、、、

 

 

 

 

 

 歩を打っても歩を支える駒がないため、同飛車成!と取られ竜を作られてしまう。

これは失敗となる。

 

 

 

・・・ということで、将棋を指すうえでまず一番に覚えてほしいことが
「相手が飛車先を伸ばしてきたら金を上がる」

 ことである。

 

そして、相手が飛車先の歩を突いて自分の歩にぶつけてきたら

同歩!と取り、
同飛車に8七歩!で飛車を追い払う

 

この一連の手順が重要である。

この手順を覚えれば、初心者同士の将棋においてそこまで一方的に倒されることはないだろう。

 

次回はお勧めの戦法について書くかもしれない。

それでは。