ししとー(理系)の考察録

将棋と生物学系の知識、時事について考察するブログ

将棋初心者におすすめの勉強方法について(詰将棋編)

 昨今、藤井聡太先生の活躍等による将棋ブームによって、新たに将棋を始める方も多いと思う。実際、私も去年の今頃に将棋ブームに乗っかって将棋を始めた者の一人である。しかしながら、将棋は様々なゲームの中で新たに始めるハードルがあまりにも高い。

  

ということで、ここ一年間私が初段程度の実力になるまで試行錯誤した「将棋の勉強方法」をつづってみようと思う。

 

 

その1:まずは詰将棋

 

私が将棋を始めた当初は、まずアユムさんのブログを参考にして将棋の勉強をした。

実際この通りに勉強すれば将棋はまず間違いなく強くなると思うので参考にしてほしい。

 

ayumushougi.com

 

上記のブログを見ればわかると思うが、「最初は詰将棋をひたすら解け」と書かれている。 結論から言えば実際この通りだと思うので、まずは一手詰め、三手詰めに取り組んでほしい。

 

しかしこの作業、実際に大人がやってみるとなかなか辛いものである。というのも、将棋が始めたての人は「7七桂馬」や「2六歩」といった符号と盤面が全くリンクしていないからである。とはいえ、この詰将棋自体が「符号と盤面をリンクする練習」のためにやっているようなもので、野球やテニスで言うところの素振り、算数で言うところの九九にあたるため、めげずに取り組んでほしい。

逆に、初段の人で1、3、5手詰めが解けない人はまずいないと断言できるほど重要な

勉強である。

 

その2:一手詰め、三手詰め

 

上記では詰将棋の重要性や大変さについてつらつらと語ったが、次は具体的な方法について解説しようと思う。 

まずは一手詰め、三手詰めを解く! 

これに尽きる。いきなり五手詰めに手を出しても解けないと思うので、以下のような本を買って詰将棋に取り組んでほしい。

 

一手詰めのおすすめ本

 


1手詰ハンドブック

 

三手詰めのおすすめ本

 


3手詰ハンドブック

 

三手詰めハンドブックは二冊あるが、どちらかを買えば十分である。お金と時間に余裕がある人が二冊とも買えばよい。 一手詰めに載っている200問ほとんどを一問20秒以内に解けるようになったら三手詰めに進んでいいと思う。おそらく一手詰めはほとんどの人がスムーズに解けると思う。(頭の中で盤面動かす必要ないしね。)

 

一手詰めの次は三手詰めである。 三手詰めは後半にはそこそこ難しい問題も含まれているので、全て30秒以内とはいかないかもしれない。だが、80%の問題を30秒以内に解ければ大丈夫である。

ここで気を付けてほしいことが「15分以上同じ問題に悩み続けないこと」である。

15分解けなかったらおとなしく答えを見て暗記した方が早い。 これは短手数の詰将棋全般に言えることだが、一問に15分や20分もかけて解こうとするよりも、スパッと諦めて暗記した方が結果的には効率が良い。三手詰めがだいたい30秒以内に解けるようになったら、いよいよ五手詰めに取り組もう。 

 

その3:五手詰め

 

五手詰めは以下の本を購入して勉強することをお勧めする。

 


5手詰ハンドブック

 

 おそらくこの五手詰めが、将棋初心者にとって一番の関門だと思う。多くの人が五手詰めに心を折られて将棋を諦めていったのではないだろうか。 実際、筆者も五手詰めには非常に苦労した。最初は五手詰めが全く解けず、なんなら一問20分かけても解けなかった。

それならば、最初は五手詰めを三手詰めに分解しよう!

 まあどうせ解けないのであれば、最初からすでに解けるレベルの三手詰めで解けば良いじゃないか、という話である。

まず答えの初手と二手目を見て、頭の中で動かした状態で三手詰めを解いてみよう。正直、頭の中で二手分駒を動かすのも最初は大変かもしれないが、とにかく慣れである。頑張ろう。こうすればだいぶ解きやすくなるはずである。大事なのはここからで、解き終わったor答えを見た後に、「頭の中で駒を動かす」。これが重要である。

 

これを繰り返すことで、そのうち五手詰めもゆっくりではあるが解けるようになると思う。上記の方法で五手詰めに一通りチャレンジしたら、普通の解き方で五手詰めを解いてみよう。当初よりも符号や頭の中で駒を動かすことに慣れ、間違いなく解きやすくなっているはずである。

 

と、長々と書き連ねてしまったが、「1、3、5手詰めの詰将棋を解くこと」将棋初心者が将棋上達のために最初にやるべきことである。

 

以上のやり方で五手詰めが解けるようになってから初めて、定跡書や次の一手に取り組んでいくのが良いと思う。

 

 

次回は暇があれば次の一手や定跡書等について書くかもしれない。

 

それでは。